今回は、屋根の形が真四角でない“異形形状”の波板屋根を張り替えた施工事例をご紹介します。
「屋根が特殊な形だから工事は大変そう…」
そんな不安をお持ちの方にも参考になる内容です!
お客様からのご相談は、
「古くなった波板屋根を張り替えたい。形が少し複雑なので対応できるか心配です」
というものでした。
実際に現場を確認すると、屋根の形状が真四角ではなく、角度や長さがバラバラな“異形”タイプ。
このような場合、現場での正確な採寸と柔軟な加工が求められます。
今回は以下の材料を使用しました。
住友ベークライト製(ポリカナミ):耐候性と耐衝撃性に優れた材料メーカーで、長持ちします。ポリカナミは透明性が高く、採光性を確保しながらも高強度。倉庫や作業場にも最適です。
「ホームセンターで安い波板も売ってるけど、それと何が違うの?」
というご質問をよくいただきます。
実は、波板は“何でできているか”によって、耐久性も見た目も大きく変わるんです。
項目 | 今回使用:ポリカナミ(高耐久ポリカ) | 安価な塩ビ波板 |
---|---|---|
耐久性 | 約10〜15年 | 約2〜5年で劣化 |
割れにくさ | 非常に高い | ヒビ割れしやすい |
透明度 | 長期間クリアなまま | 年数とともに黄ばみ・曇り発生 |
価格 | やや高価 | 安価だが劣化が早い |
✅ つまり、一見安く見える材料も、数年で交換することになればコスト増に…。
長く快適に使いたい方ほど、初めから信頼できる素材を選ぶのが“賢い選択”です!
既存の古い波板を撤去
→ 劣化・割れの進んだ屋根材を屋根の下地である垂木を傷つけないように慎重に取り外します。
たまに「雨漏りする一部分だけを新しくしてほしい」というご要望があるのですが、実はできない場合が多いです。理由は、それほど古く劣化している屋根材なので、外そうとする際に周辺もどんどん割れて広がってしまうからです。
この点を了承してもらった上で部分的に張替えしたこともありますが、次々に別の箇所が雨漏りして、結果的に4回も張替えを繰り返すことになりました💦というわけで、張替えの際はすべてを一新する方が良いです!
屋根の形状に合わせて採寸・加工
→ 異形のため、現場で微調整と合わせを繰り返しながら、材料をカット。時間はかかりますが、施工後の仕上がりの見栄えと出来栄えにかかわるので、細かな箇所にも配慮して丁寧に。
新しい波板を取り付け
→ ズレや歪みが出ないように、1枚1枚丁寧に設置。固定のために使用する傘釘のピッチ(間隔)や波板の重ね幅も均等になるようにします。よく張替えを依頼された現場で、張替え前の屋根をみるとバラバラなところもあるので、施工者の技術力によって差が出やすいポイントです。
最終確認と仕上げ
→ 強度・防水性をチェックして、すべての工程を完了しました。
📸 Before(施工前)
色あせ、割れが目立つ
雨漏りあり ※画像はGoogleマップより
📸 After(施工後)
明るく清潔感のある仕上がりに!
採光性も確保し、見た目も機能性もアップしました。今回、シャッターの取り外しも追加で実施しました!
「異形屋根での施工は簡単ではありませんが、経験豊富なスタッフが2名体制で現場対応することで、1日で無事に仕上げることができました。
ポリカ素材の採用により、見た目の美しさだけでなく耐久性も格段にアップしています。」
屋根の形が少し変わっているからといって、あきらめる必要はありません。
適切な材料と施工技術があれば、1日で安全・快適な屋根に生まれ変わります。
「うちの屋根もちょっと変わった形だけど大丈夫かな?」
そんな疑問がある方も、まずはお気軽にご相談ください!
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