賃貸物件の古くなったサッシ。建付けが悪くなり、窓を閉めても上に隙間ができてしまう問題。(窓下は隙間がありません)
サッシにはある程度の建付けを調整できる部品がついていますが、この物件は調整で隙間をなくすことができないレベル。
ドアも窓もよくあることですが、木造住宅では良くも悪くも木が収縮したり動いたりするので、建物が傾きゆがみます。
これに伴って、木材に取り付けしてあるサッシやドアの枠も一緒にゆがんでしまいます。窓ガラスや扉がななめに曲がって閉まらなくなったわけではないのです。
よって、これを新しくリフォームするときに難しいのは・・・新しい枠をある程度ゆがませて取付しないといけないという事。
ゆがんで角が直角でない=ひし形になった開口部に、4つ角が直角の長方形の新しい枠を入れても、壁と枠の間に隙間ができるし固定も難しいです。
かといって開口部のゆがみに合わせすぎると、今度は新しいガラスやサッシを閉めた時に隙間が改善されません。これではリフォームしても、見た目がきれいになっただけで問題が解決しませんよね…。
これらの折り合いをつけてなるべく改善されるように、施工時にはバランスを絶妙に調整しながらリフォーム工事を進めていきます。
リフォーム工事の当日、まずは古い掃出し窓を取り外していきます。
ガラス部分の窓も、ゆがみがひどいと外すのに一苦労な場合もありますが、もっと問題なのは枠側。
そもそも壁の中に埋まっているので、きれいに取り外せるかどうかがやってみるまで分からないことも。
現場調査の時にこの枠が外せそうかどうか、ある程度検討を付けて工事方法を選定するのですが、難しい場合は他の工法でご提案する場合もあります。
今回は壁を傷つけることなくきれいに取り外すことが事前調査の段階で判断できたので、外壁の補修工事が不要でした。
例え一部だとしても、この補修工事があるかないかで10万ほどは工事費用が変わるので、大きな差ですよね。
特に外部や雨がかかる箇所のリフォームでは、水漏れ雨漏りしないように適切に対策をしておかなければいけません。
しかし、これは100%工事担当者の計画と施工の丁寧さにかかっています。「どうせ」見えなくなるところなので、材料や手を抜くことだってできてしまうものです。
業者選定時には、見積金額の比較だけでなく、これらも見極めておくべきポイントです。
古い窓を完全に取り外すことができました。
新しい窓の取り付け後は、リフォーム前と似た色でシングルガラスのサッシなので違いがわかりにくいですが
‟リフォームして新しくしても見た目は変化させすぎない”という事もリフォーム計画の大切なポイント!
特に玄関ドアでは家の正面=顔になることが多く、新しくしたその箇所だけ悪目立ちしてしまう場合も・・・建物も調和ができると上品に仕上がります。
リフォーム前に問題だった、右側上部のすき間もほぼなくなりました!
リフォーム実施の第一歩は、現地を確認して最善策を検討してお見積もりします。
ご予算や防犯対策、断熱対策などご希望に沿って提案できますので、お気軽にご相談ください^^
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