玄関ドアの修理をご相談いただきました。
状況は、扉ではなく枠の割れやひびがあること。丁番の取り付け部分からも割れて部品が外れているので、こうなると扉の開閉時に引っ掛かる不具合が出てきます。
お客様の当初のご希望は「一番費用をかけずに直したい」ということでした。しかし、今回破損していた個所以外にも劣化があったため、長い目で見た時にどちらが安いのか…とも悩みました。
よって、最低限扉が使えるように(開閉で支障のある扉部分だけ)直す場合と、全体(欄間や両袖ガラス部分)を新しくする場合と、金額差や出来栄えを比較していただけるよう2通りの計画を作成しました。その2種類のお見積もりの差額は10万円以上ありましたが、最終的に選ばれたのは周辺も含めた全体を一緒に修理する方法。
それぞれのメリットやデメリットを説明するのですが、お見積もりの際に心がけているのは長期的に見てトータルコストが安く、暮らしやすくなる事。
たとえ言われていないことでもプロが予測して、お客様にとって一番いい方法を提案するべきと考えています。それに、そもそもお客様は「言われてみないと分からない(知らない)」というのが当然だと思います。
使用可能年数や耐用年数は限りがあるので、今は不具合がなくても長く使用できないことは明らかという場面にも遭遇します・・・そうなると、工事の諸経費や手間も2重にかかってしまい、結果的にトータル費用も高くなるという悪循環です。
それに加えて問題なのは、近年、建築業界も材料費の高騰が続いていてメーカーの値上げが年に1~2回程あるような状況です。材料費の割合が工事費の多くを占める建築工事では、材料費が5%~20%値上げされてしまうと見積額に大きく影響があります!
これらを一通り知った上で、選んでいただくのが一番いいと思います。長く住む予定がないのであれば、必要最低限がいい場合ももちろんあります。
今回の建物は木造住宅ではありません。当社では鉄骨造やビルなどのリフォームも対応が可能です。
まずは既存のドアを外します▽
カバー工法なので、外壁との境の枠はそのまま残します。
新しい枠と扉を取付後▽
新しいドアは欄間をなくして下から上まで一続きになったので、見映えもすっきり。ガラス面積は小さくなったので、断熱性能がUPします!
また、以前の扉の横のガラス部分は開かない仕様だったのですが、新しいドアは開きます。家電や大きなものの搬入時には、小さいほうの扉も開放して広く開くことができます。
2025年も玄関ドアや窓の断熱改修の支援制度が決まったので、窓・ドアセットでリフォームしたい場合には活用をお勧めします^^
制度利用ができるかどうかの判断や、申請作業についてもお任せくださいね。
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