和風住宅の縁側の窓と浴室・トイレの窓を2種類の方法でリフォームしました。窓リフォームの方法は、施工場所や目的に合わせて選択します。
この記事では、同じ家の窓でも2つの方法を使い分けて施工した事例で、どんな時にどの工法を採用すればいいのか参考になります。
一つ目の方法は、窓リノベ事業でも大人気の内窓(インプラス)取付。この方法は、今あるサッシは残したまま、内側にもう一つ窓を取り付けします。古い窓は取り外さないので廃材がないうえ、2重窓になることでガラスの枚数が多くなるので、断熱性能が比較的簡単に向上することがメリットです!
デメリットは窓の開け閉めが2重になることで、日に何度も開け閉めする箇所だと手間だという声もあります。
また、既存のサッシが古くなっていて、開け閉めに支障がある場合には改善ができません。
元ある窓の内側に、もう一つ窓を取付▽
家じゅうすべてに取付しなくてもいいのですが、同じ部屋の窓は全部つける方が効果的。
大きな窓ほど材料費も高いですが、より断熱効果を実感します。
内窓取付後は、窓際に近づいた時のひんやり感がなくなるので驚きです!
内窓の取付箇所でおすすめなのは浴室や脱衣室。ここは特に、冬場のヒートショックによる事故が心配なので、人気の箇所です▽
ヒートショックでの死亡者数は交通事故の死亡者数の2倍と言われるほど、意外にも身近にある危険です。
寒い時期は入浴が億劫になる・・・と、よく相談を受けます。
あたためた部屋の熱が逃げるのは58%が窓や開口部からだと言われます。せっかく温めた熱の半分以上が窓から逃げているなんて、電気代や灯油代がもったいない…近年はお風呂に窓を作らない新築も多いほど。
寒さの原因となる窓をリフォームして対策することで、あたたかいお風呂場で体も心も癒されますね!
二つ目のリフォーム方法は、外窓交換。これは、今あるサッシを取り外して、新しいサッシを取付します。よって、窓の開け閉めは2重にならずこれまでの使い勝手と変わらない・見た目もすっきりしている事がメリットです。
断熱性能はシングルガラスのサッシと比べると格段に向上しますが、内窓取付の2重窓と比べると少し劣ります。
外窓交換をおすすめする状況のひとつとして、窓の周りに木材が見えている建物です。外窓交換の工事で意外にも費用が掛かってしまうのが、壁の補修工事費です。窓周りが外壁材や塗壁になっている建物では、作業工程が多くなるゆえに、割高となります。
それから、今あるサッシが古くなり「建付けが悪く開け閉めしにくい」「調整してもがたつきや隙間風が直らない」など不具合がある場合、窓の枠が木造建物の変化とともにゆがんでいる事が多いです。その場合にもこの外窓交換の方法で、古い窓を枠ごと外して新しい窓に交換する方がいいです。
外窓交換と内窓設置、両方とも窓リノベ制度を活用してリフォームしています。
今回の窓のリフォームはサッシごと交換するものでしたが、状況によっては戸車交換や建付調整のメンテナンスだけで改善できる場合もありますので、まずはご相談くださいね!
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