不具合が起こりやすい箇所ランキングの1位は・・・鍵や取手です。住む人は多少、鍵の調子が悪くてもかけ方のコツをつかんでいて、良くも悪くもそのまま使用できてしまうお客様が多いように思います^^;
良くも悪くもというのは、そのまま使い続けるうちに突然鍵が閉まらなくなった、開かなくなった!!というトラブルに見舞われ、相談を受けることがあるからです。
閉まらなくなったら「外出できなくて困る」という事だけでまだ対処がしやすい?!ですが、もっと困るのは帰って来たときに鍵が開かなくて「家に入れない」というトラブル。
そうなるとガラスを割って侵入するか、鍵の110番などで鍵開けサービスを依頼するか…いずれにしても予期せぬ緊急事態なので、数万円の余計な出費でも背に腹は代えられません。
よって、不調があるドアでだいたい30年近く使用をしていればリフォームを検討するタイミングです。
リフォームの第一歩は、まず、工事業者に見積もりを依頼するということからです。
近年、インターネットでの情報収集が容易で、ドア本体のデザインや製品代も簡単に目にすることができますが・・・注意すべきなのは、リフォームは一品料理だということ。
ドア周辺の壁の状況・種類、柱・ランマ・方立の有無(取った方がいいか残す方がいいか)、床面の段差・材質によって、ドア周辺をきれいに仕上げる副資材の種類が色々とあり、施工者によって計画も違います。食材が同じでも料理人によって、どんな料理に仕上がるか・・・食材を生かすも、〇ろすも料理人次第なのです。
新築工事なら何もないところに新しく取付ける作業なのでさほど状況の縛りもなく、誰がやっても技量の差がなく仕上がります。
リフォームの難しい点は、リフォーム箇所周辺は変えることができない(傾きや不具合もある)状況の中、工夫してよりよく仕上げる知識と技術力を要することです。
リシェントとは、古い玄関枠の上から新しい枠でカバーして、ドアを取付するカバー工法の製品です。玄関ドアのリフォーム方法は和風の真壁(壁に柱が見えている)の住宅を除き、ほとんどがこの工法となります。
今回の事例はこのように柱が壁に覆われていて見えません。枠を取り外そうとすると外壁が壊れてしまうので、カバー工法一択です。
よく「枠はそのままで、扉だけ交換できないの?」と質問がありますが、答えは「できません×」
理由は、扉をリフォームする時にはすでに取付から数十年も経過しているので、同じ扉だけを入手することができないからです。扉の厚みや枠の形状はそれぞれ違うので、枠と扉はセット品で新しくする必要があります。 玄関の片袖部分は切断して取り外します。元のドアにはこの片袖部分にポストが付いていましたが、防犯性や気密性が劣るので、新しいドアにはつけない事例が多いです。
古いドアを撤去し終えたところ。
ここから新しい枠を取付していきます。 枠を重ねたことで、ほんの少し全体の開口がはせまくなっています。
親子ドアの場合、ふだん開け閉めする親ドアの幅は標準の広さのまま共通です。玄関の開口幅は家によって違いますが、子ドアの幅が広くなったり狭くなったりして調整をします。ガラス入りデザインの場合には、この兼ね合いでカタログの見え方の通りに仕上がらない(ガラス幅が広がったり狭くなったりする)場合があります。
完成後の玄関ドアは、立派な玄関まわりをより引き立てる、ひかえめ上品な仕上がり。その秘訣は色合わせにあります。近年、木目調のドアが人気ですが、リフォームの場合は新しくしたそこだけが悪めだちしてしまう場合があるので、建物の調和を意識して色あわせをするといいですよ^^
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【住む人と使う人の心を大切に】先代から引き継がれるポリシーを大切に取り組みます!
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