賃貸マンションの外倒し窓に横引きロール網戸を新規取付しました。
賃貸物件では本来、入居者さんの意向だけで新しく工事や設置をすることができません。しかし今回は、オーナーさんに事前承諾をもらっているという事例。
元々網戸がついていないマンションは多くあり新規設置のご要望もたくさんありますが、オーナーさんへ確認すると「入居者さんが自己負担で工事するならOK」と言ってくれる事例も多くあります。
高層階のマンションでも風やエレベーターと一緒に虫が侵入してくる可能性があります。マンションでは立地上風通しがいい部屋が多いので、そんな時に網戸があるとより、地の利を生かすことができますね^^
取り付けの際の注意点ですが、マンションの窓は木造戸建ての窓とは種類が違います。一般的に取付が難しい場合にも工夫することで対応できる場合があります。
その一工夫必要だった窓は、排煙窓への網戸取付です。
網戸はすでにDIYで器用に取付されていました。ですが、網戸の向こうに窓を開け閉めするためのレバーがあるので、はめ込み式の網戸では使い勝手が悪いとのこと。
しかし、このように窓台がないサッシなので、横引きロール網戸を取付するスペースがありません。
ということで、今回の網戸取付はその取付の土台となる、窓台の作成方法から検討して行います。
もう一つの問題は、この窓は火災が起きた際の緊急時に開く排煙窓ということです。この性質上、頻繁に手動で開け閉めを行う想定ではなく、閉めるときに機能している部品が消耗して壊れてしまう懸念があります。(消耗した場合の部品の取替えはできるが、費用は数万円かかる)この懸念点を説明し、ご納得いただいた上で取付を実施することに。
この窓に取付する網戸は、セイキというメーカーのアルマーデ網戸のシリーズです。サイズの計測の結果、リクシル製での対応はできませんでしたが、横引き網戸は複数種類あるので状況に応じてメーカーを選択します。
横引き網戸のレールと、その下に木材で代を取付したところ。
右側にぶら下がっているのは、排煙窓につながっている開閉オペレーター。網戸を閉めても邪魔にならない位置に取付しなおすため、ワイヤーの長さもカットして加工します。
窓台はこの通りきれいに取付でき、どこから見ても違和感はありません。
網戸はアコーディオンのように蛇腹になっているタイプで、使用しないときには左側にしまっておくことができます。
特殊な窓で取付方法も単純ではありませんでしたが・・・後付けでリフォームした網戸とは思えないほどきれいな仕上がりで、とても喜んでいただきました!
工事のご提案と見積りは一時しのぎや目先の金額だけではなく【トータルコストが安く、長期的に見てメリットが大きい方法】であることが住む人にとってより良いと考えています。
家の中や外で、困っている箇所があれば一度ご相談くださいね^^
ご参考までに、網戸の見積や張替のご依頼は2月から徐々に増えていて、3月までに依頼をしておけるとベストタイミングで春を迎えることができますよ~!
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